
私と中村瑞希ちゃんが音楽を担当した映画「千年の愉楽」の
舞台挨拶が沖縄の桜坂劇場であることがわかり、
そこで俳優の井浦新さん、高岡蒼佑さんに会い
奄美での上映会+舞台挨拶が可能かどうか
直接お願いをしにいくことにした。
せっかく奄美のシマ唄が、劇中で流れるというのに
奄美での上映がまだ決っていない・・。
実のところ、奄美に今毎日映画を上映している映画館はなく、
上映するとしたら公民館やホールになる。
6/22(土)
奄美は曇っていたが、沖縄に近づくにつれ晴れていった。
このプロペラ機が奄美と沖縄を結んでいる。

那覇空港の外に出るとじりじりと暑い。
さすが梅雨明け後。
タクシーで桜坂劇場へ。

桜坂劇場の前に着くと、いつもお世話になっている
ハーベストファーム/桜坂劇場の野田さんに出迎えていただき、
ちょうどラジオ出演のため劇場から今から出発する
井浦新さん、高岡蒼佑さんと会うことができた。
初対面。そして手短にご挨拶。
新さんから「明日の舞台挨拶、ご一緒していただけませんか?」と
お誘いを受け、「もちろんです!」
そこで一旦お2人と別れ、
前日、野田さんにお願いしたところ快く承諾していただき
出演が決まった「一合瓶ライヴ」のサウンドチェック。
ちょうどステージ上では比屋定篤子さんとピアノのサトウユウ子さんが
サウンドチェック中。

私のサウンドチェックが終わり楽屋でしばし比屋定さんと話す。
前に会ったのは、どうやらハピネスレコード関連の打ち上げだったらしい。
「一合瓶ライヴ」の中心事物・新良幸人さんとサンデーさんとも
久々に再会。
この人たちに会うと独特の安心感がある。
「やちむん」で参加する長谷川淑生さん、佐藤こうすけさんも登場。
佐藤こうすけさんは私が出てたバンドオーディション番組「えびす温泉」を
学生時代観ていたらしい。
そしてその時から18年越しに私の生ライヴを今日初めて観るらしい。
こういう出会いがあるのは不思議でそして楽しい。
ちなみに長谷川さんの奥様はかなり前からの私のファンとのこと。
いろいろ話しているうちに、こうすけさんがやっている「barドラミンゴ」で
ライヴをやることが決定。
やちむんの奈須さんもほどなくして登場。
奈須さんともかなりひさしぶり。相変わらずの空気感にやられる。
元々は、新さん高岡さんと直接話ができたらと思って
決めた沖縄行きが一気に濃厚なものに変っていった。
私は「やちむん」の出演後休憩を挟んでから
「くっついてたい」「美しい島(くに)」を歌った。
しめの新良幸人さんセットまで濃いライヴだった。
良い緊張感と飲み放題の泡盛の香り、そして
ゆるやかで心地よい連帯を感じるライヴだった。
翌日23日(日)、
昨日のライヴと打ち上げの余韻がまだ残る中起床、
目を覚ますために熱いシャワーを浴びてから桜坂劇場へ向う。
劇場の受付から入り口までそして外まで長蛇の列。
10時の上映開始に合わせて中に入って
「千年の愉楽」を初めて映画館で観た。
完成後送っていただいたDVDでは観ているが
やはり映画として制作されたものは映画館独特の
閉ざされてじっくりひたることができる空間で観るのが
一番良いと改めて痛感。あと画面の大きさはほんと重要。
映画の中に入り込みながら、
瑞希ちゃんの唄声、私も数曲弾いている奄美の三味線が
劇中の風景や俳優さんたちと重なり合い映画として織り交ざっていく様を
楽しんだ。
三味線の音や奄美のシマ唄がそう思わせるのかわからないが、
どこか歌舞伎の中の音楽の使い方を思わせた。
映画館で「千年の愉楽」を観ることで
私の中で初めて「若松孝二監督の千年の愉楽」という
物語が自然に体にすとんと入ってたきた気がした。
上映後、新さん高岡さんが登壇し、ちょうどこの日が
「沖縄慰霊の日」ということもあり、お客さんも立ち1分間の黙祷。
途中、新さんに呼び込まれ私も登壇した。
新さん高岡さんのお2人に挟まれる形で舞台挨拶が進んだ。
一昨年の12月に若松監督と奄美でお会いした時のことや
エンディング曲となった「バンバイ」がどのように生まれたかなどを話した。
舞台挨拶が終わり控え室で、新さんと高岡さんと
奄美での上映会のことなどいろいろと話すことができた。
「必ず実現しましょう!」との言葉がいただけてうれしかった。
上映会実現に向けて本格的に動き出せそう。
新さんはNHKのドラマ「島の先生」の撮影で奄美に滞在したこともあり
奄美のことをよく知っていてびっくり。
千年の愉楽のこと、奄美のこと、映画の中の役柄について、音楽のことなど
ほんといろいろとお2人と話すことができ、ほんとうに濃い時間だった。
12時半から始まっていたこの日2回目の上映後の舞台挨拶でも
私は登壇することになった。ギターを携えて。
1回目の舞台挨拶とはまた違う観点から話が進み、
最後に、お2人、お客さんへのお礼の気持ちと
慰霊の日の追悼の気持ちをこめて「美しい島(くに)」を歌った。
井浦新さん、高岡蒼佑さんと。

サイン会のあと奄美での再会を近い、東京へ戻る
お2人と別れた。
この日の舞台挨拶については若松監督の公式ブログにも
載っています。写真あり。ぜひ!
http://www.wakamatsukoji.org/blog/2013/06/2_2.html
夜のライヴまで少し時間が空き、ホテルまで道すがら
アーケードやすーじーぐゎー(路地)を少し探索。


19時すぎにサウンドチェックのためBarドラミンゴへ。

数曲歌って感覚がつかめたので終了。
オープニングアクトを務めてもらえることになった
ヤギフミトモさんも登場。
何から何まで急きょ決まるのになぜがスムーズ!
20時過ぎからまずはヤギフミトモさんスタート。
奄美シマ唄の「行きゅんにゃ加那」をギターで歌う。
この歌がとても心地良かった。
奄美の唄者とも交流があるみたい。
そして私は「くっついてたい」からスタートし
ラストは完全生音の「感謝」でしめくくった。
ドラミンゴをこうすけさんと一緒にやってる
ベリーダンサーのジュンコさんがハシケンフルバンドスタイルの
トランペット関口くんと旧知の仲ということも判明。
関口くんに打ち上げ中にいきなり電話してみたり。
凝縮された沖縄滞在。
そして今後につながりひろがっていく予感のする
数々の出会いと時間。
感謝。