2014年04月23日

映画「2つ目の窓」カンヌへ!!

昨年10月の1ヶ月間、そのほとんどを
今私が住んでいる奄美大島で撮影され
私が音楽を担当した、河瀬直美監督の最新作
「2つ目の窓」がカンヌ国際映画祭の
コンペティション部門にノミネートされました!
(カンヌ応募作品は約1700本あり、そのうちの
18本に選ばれたということらしいです)

来月5月14日から25日まで開催される
カンヌ国際映画祭でプレミア上映され
私も監督と一緒にレッドカーペットを
歩く予定です。

奄美のかけがえのない自然、
重厚な人間ドラマ、そして
未来への希望を、描き映像に刻みこんだ
素晴らしい作品に参加させていただき
光栄です。

河瀬監督は今まで
「カメラドール(新人賞)」、「グランプリ」、
カンヌ国際映画祭に貢献した監督に贈られる
「黄金の馬車賞」を今まで受賞しており、
昨年はスティーヴン・スピルバーグ監督等と共に
コンペティション部門の審査員を務めました。

今回は最高賞「パルムドール」への期待も高まってます。


お楽しみに!

カンヌ国際映画祭公式HP
http://www.festival-cannes.com/jp.html
映画「2つ目の窓」公式HP
http://www.futatsume-no-mado.com/index.html


追伸・
先月、「2つ目の窓」の音楽制作&録音、最終仕上げのために
訪れたパリでの写真を!

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私が映画用に書いた曲を演奏&録音してくれた
フランス人ミュージシャンの方々。左から私、ダヴィドさん(バイオリン)、
マエバさん(チェロ)、ダヴィドさん(ピアノ)、河瀬監督。
posted by ハシケン at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ目の窓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月04日

明日はテゲテゲRADIOの日。

私の不定期ラジオ番組
「大使は気まぐれ、テゲテゲRADIO」
明日(4/5)放送あります!

あまみエフエム「大使は気まぐれ、テゲテゲRADIO」

【第65回目】
4/5(土)13:30〜14:00
4/5(土)19:30〜20:00<再放送>

この放送は、奄美大島だけでなく、
サイマル放送(パソコンやiPhone、docomoや
auのAndroidスマートフォンなど)にて
全国、そして世界中で聴けます!


詳しくは、あまみエフエムのサイトへ→ http://www.npo-d.org/

来週から始まるミニツアー、パリのこぼれ話等、
もりだくさんです。



ミニツアーは
4/11(金)浜松ESQUERITA68
4/12(土)大阪CHOVE CHUVA
4/13(日)広島OTIS!
上記3会場はバイオリン太田惠資さんとデュオライヴ

4/15(火)福岡アフター・ザ・レイン
4/16(水)鹿児島Mono.
上記2会場は完全アコースティック(音響を
使わない生歌・生楽器)ソロライヴ

4/18(金)奄美ASIVI
4/19(土)奄美・古仁屋JUICE
ASIVIは河村さん、朝倉くんとのライヴ、
JUICEは河村さんと


詳しくは
http://www.hasiken.com/live/



お楽しみに!


待ってます。


posted by ハシケン at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | テゲテゲRADIO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

宮田繁男さんのこと。

3/30、ドラマー・プロデューサーの
宮田繁男さんが亡くなった。



宮田さんと初めて一緒に音を出したのは
2000年にリリースした「限りなくあの空に近い」の
レコーディングのリハーサル。

吉祥寺のリハスタに来てもらい
初めて数曲をセッション。

その中で一番印象深かったのは
「走る人」。


この曲は、拍子がころころ変わるのと
構成が複雑なため、それまで
叩いてもらったドラマーの人すべてが
一種マニアックな方向に進んでしまい
はっきり言ってリズムが流れていかなかった。

でも宮田さんは、初めて音を出した瞬間から
私の歌と一緒にリズムがしっかりとまわり、最後まで
きれいに流れていった。
かと言ってただ一緒にまわり、流れていったのではなく
宮田さんの出したい音がちゃんと存在していた。
2回目の通しで、完成していた。
凄い!と思った。


この印象は、宮田さんとの最後のライヴになってしまった
2010年11月24日の渋谷プレジャープレジャーでの
「デビュー15周年記念ハシケン・フルバンドスタイル!!!」まで
変わることはなく一貫していたように思う。

改めてDVD化した「ハシケン・フルバンドスタイル!!!20101124」を
観てみた。

観る前は、感傷的になってしまうような気がしたが
観始めるとそんなことはなく、ライヴに引き込まれた。

私の歌や上にのる楽器が引き立つように、だけど自分の
揺るがないプレイを突き通す信念みたいなものが、
宮田さんのドラムから松永さんのベース同様飛び込んできて
涙があふれ出た。

ごくごく普通の音楽好きの人に、
私の歌をできるだけ良い形で伝えるために
力をそそいでいたのが宮田さんだった気がした。


DVDの冒頭を飾る「Shake me,Shake you」〜「存在しない」の2曲は
何度観ても気持ちいい。私がフルバンドで実現化させたかったものが
すべてつまっている。
メンバーそれぞれが奏で集まったそのバカでかい音の塊を
体いっぱいでうけとめ、時には背負い感じながら歌っている。
メンバーそれぞれが今まで経験し培って来た音が凝縮している気持ちいいカオス。
その中で、しっかりと支えていたのが宮田さんと松永さん。


奄美の「ワイド節」をフルバンドスタイルで演奏することになり
「走る人」のときのようにマニアックな方向ではなく
ポピュラー音楽の中での解釈を最大限してくれたのも
宮田さん、そして一緒にリズム隊を組んだ松永さんだったと思う。


フルバンドでリズム隊を組んでもらうようになってから
初期のころ宮田さんと松永さんは決めたことが1つあった。

それは「相手に合わせない」。

ドラムとベースがお互いのことを感じずに演奏するということは
普通はあり得ない。2人はあり得ない方に決めた。

だから面白かったんだと思う。

でも聴いてる方にとっては、とても合っているように
思えたはずだ。


別に2人が仲が悪かったわけではなく、お互いの
今までの経歴や演奏スタイルを尊敬しつつ選んだ道が
それだった。

へたな同調はせずにお互いを尊敬しあうことで
(実際ライヴ中、2人はほとんど顔を見合わせたり
アイコンタクトはとっていない)結果、強固で
唯一無二なリズム隊になった。

そして今にして思えば、2人がリズム隊として
「相手に合わせない」ことでそれぞれが、私の歌に
直接寄り添ってくれたような気がする。


「hasiken presents "WAIDO"」のスタジオ一発レコーディング。
東京・奄美でのフルバンドライヴ、寿町フリーコンサート。
「FUJIROCK FESTIVAL03」出演。
宮田さんと松永さんと私のトリオでのライヴでまわった北海道や沖縄。
いろいろな場面での宮田さんを思い出している。

宮田さんには、きびしいことを言われたり
意見が合わないこともあった。
正直面倒くさい先輩だと感じたこともあった。

良い意味で「目の上のたんこぶ」でありつづけ
私の音楽が色んな人に聴いてもらえるように、
広がるように常に考えてくれていた人だった。


私が音楽でやりたいことを具体化するために
いつでも最大限の演奏をやって見せてくれたことに
ただただ最大級の感謝しかない。


ずっと終わることなどないと思える
グルーヴを刻んでくれた宮田さんの音を実際に
体感することは、もうできないけど、
今でもあのドラムの音はしっかり私の中で
鳴っている。


数えきれないほどの長きに渡る数々のライヴサポート、
レコーディングに参加してきた宮田さんに
支えてもらって歌えたことを誇りに思う。






posted by ハシケン at 12:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々のおもひ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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