知り合ってから14、5年になる
奄美の大事な友人が急に旅立った。
体の変調を感じて自ら車を呼んで
病院に向かったと思われる時間から
約6時間前、私は彼とメッセージの
やりとりをいつものようにしていた。
仕事がどうしてもあって無理だった
1、2回以外のほとんどの私の奄美での
ライブに知り合ってからずっと
参加してもらった。
公私ともにお世話になってきた。
「ツアーマネージャー」のように
いつもそばにいてくれた。
ライヴやイベントの時には
一緒にいることがあたりまえの存在。
つい先日のマヤスコのライブでも
いつも通り楽しんでくれてる姿を
客席に見てうれしかった。
実感のないまま
お通夜、告別式、火葬、納骨まで
粛々と進んでいった。
あまりにも実感がなく
「遅れてきてすんませーん!」
と言いながら彼がひょっこり
現れるんじゃないかという
錯覚さえおぼえた。
たくさんの人たちをつなげ
たくさんの人たちと交流してきたことを
証明するように、各所からのたくさんの
お花が飾られ、あふれるほどのほんとうに
たくさんの人たちが参列していた。
身近で大事な人には、
想いをちゃんと伝え、想いをちゃんと聞こう。
ほんとうにやりたいことはやりきりたい、
かけがえのない一瞬一瞬を無駄にしたくない、と
あらためて思わせてくれた。
2日間、雲はあったものの
すごく澄んだ青がきれいな空が
広がっていた。
何気ない日常の風景が
じんわりと沁みた。
ハシケン