2019年01月07日
月の光の道は、今。
昨年11月から12月にかけてのソロツアーには久々に三線を持っていった。1996年1月24日にリリースしたデビュー盤『Hasiken』に初めて収録して20年の時を超えて2016年10月にリリースした沖縄で再録したベスト盤『うた』にも収録した曲「月光の道」を歌うため。1993年4月から6月の間、沖縄市に滞在して照屋政雄先生の家にほぼ毎日通った。沖縄での滞在のためのお金はバイトをしてためてから沖縄に向かったものの途中でお金が底をついてしまい、沖縄で時間がある時に駐車場内の誘導のバイトをすることにした。そこで知り合ったバイトの先輩のニーニーとニーニーの家族・親戚。色々なものをご馳走になり大変お世話になった。初めてティビチ(豚足)のおでんを食べたのもこの時。初めて食べた時、その見た目と食感にびっくりした。でもおいしかった。バイト終わりや照屋先生の家での稽古が終わった後ニーニーがドライヴに何度も連れて行ってくれた。ある晩、お弁当を買って浜辺に連れていってもらったら、あと1時間もしたら海の中に入っていきそうな満月が凪の海の上にあり輝いていた。満月から放たれた光の道が海を渡ってうちら2人を照らし包んでくれた。その光景があまりに美しく、いつか歌にしてみたいと思った。沖縄から東京に戻り「月光の道」として仕上げた。満月の日にあの浜辺にまたいってみたい。これからも歌っていく。