これは、何度も共演させてもらってるピアノマン・リクオさんの名曲「ミラクルマン」に出てくるフレーズ。
人から見たら大いなる「勘違い」とも言える強い思い込みを私は中2の時にした。14歳になった頃、姉が持っていたカセットテープに入ってたビートルズの曲を初めて聴いた。初めてビートルズの曲を聴くのに昔から聴いてるような懐かしさと気持ちがすごく高ぶる感覚があった。特に初期の「I want to hold your hand(邦題:抱きしめたい)」は私の心を打ち抜き体全体に電流が走った。「こんなカッコイイ曲があるんだ!」とそれまでの人生の中での最大の音楽での衝撃を受けた数日後には「こんな風な曲を自分にも作れるかもしれない」「きっと作れる」「絶対作れる」と変わっていった。ビートルズのことを調べるために色々本や雑誌を読みあさり簡単なコードを弾きながらカバーを始めた。「ビートルズエピソード550」という本も手に入れた。ビートルズがデビューした時ジョンレノンは22歳だったことも知った。そこから「22歳には自分もデビューする!」という強い思い込みが始まった。結果22歳の時にはデビューできなかったけど5年押しの27歳の時デビューできた。年齢を重ねるにつれて「大いなる勘違い」やバカでかい夢を見ることがなくなった気がする。でもね、また素晴らしき思い込みを始めようと思ってる。

初めて聴いた14歳の時から36年間を経て昨夏初めてロンドンに行きビートルズのジャケ写でも有名なアビーロードスタジオ前で「I want to hold your hand」を歌った映像がこれ。