金細工を長年やってきたと熟練のおじぃが融かした金を冷めないうちに、厚さは多分2ミリくらい大きさは幅15センチ縦3センチの板状のものに線を入れ鳥の羽根のような金細工に仕上げる。出来上がったものを私は見て「きれいだなぁ」と心の中でつぶやいた。私はどうやらそこの工房のようなところに金細工を習いに来てるようだった。おじぃが作った後、私が作業をやる番になった時目が覚めてしまったので金細工を作れたかどうかはわからない。でも目が覚めても夢の中の出来事を克明に憶えていたのでスケッチブックに描いてみた。

20代の頃一時期、夢日記をつけていた。枕元にノートとペンを置いて目が覚めたらすぐに夢の出来事を書き起こす。今でも忘れられない夢がある。体育館のような建物の中に私は居て天井を見つめて居た。体育館のような建物は屋根も壁も全部がガラスでできていて陽が差し込み眩しかった。でも不思議と暑くはなく、その眩しさと輝きだけが美しかった。その夢は文字だけでは残さず絵も描いた。夢は何かを教えようとしてるのかなぁ。黄金の翼はどんな意味なんだろう。