夜は、前夜に続いてまたTejo Barへ。着いた途端に前夜とは雰囲気が違うことがすぐにわかった。それはそのお店の人でありミュージシャンのジョンという人がいて会場をすでにあたためていたからだ。最初にそのジョンとピアノのジョアン、ウクレレをカバキーニョのように使うアンドレが哀愁のある音楽を奏で始めた。そこに若い女性が歌を入れたり。すでに出来上がってる感が充満。私はその演奏が続いていく中、前から2番目くらいに座っていてジョンのほぼ目の前にいた。時々私も声を出し始めそこに加わってみてた。そしたらジョンが私に向かってその持ってるケースから楽器を出して加わってみて!と目で合図をしてきた。私は待ってましたとばかりにそこから三線を出したらジョンが目を丸くして喜んで、私はそのセッションに参加させてもらい三線を弾き、高低差のあるスキャットを入れた。その演奏が終わった時、Tejo Bar恒例の賛辞の表現である「スリスリ拍手」がたくさんに盛り上がった。その後前夜で一緒にやったブラジル人ジョーゴの時にもまた参加させてもらいジョーゴからお客さんに「では!次は日本からのミュージシャン」と紹介してもらって私は「バトン」を軽く英語で説明した後、イントロを弾き始めた。さっきウクレレを弾いていたアンドレはガットギターを持っていたのでキーを伝えながら演奏が始まった。ピアノのジョアンもそこに加わってくれ小さいボンゴを叩く(名前聞き忘れた!)男性も加わった。
この「バトン」は今まで経験したことのないバトンだった。一度も聴いたことがない、しかも日本語の歌を彼らはその時出せる音で最高のところまで持って行こうとしてるのがわかって心がはちきれそうだった。みんな演奏力・適応力がとても高かった。そして気づくとたくさんのお客さんが広くないお店にひしめきあっていてみんなすごく良い顔していた。「音楽は素晴らしい」。最高の「スリスリ拍手」をまたもらえた。
その後もセッションは続き、私も三線でほぼ全編参加させてもらった。気づいたらまた2時過ぎ。そのまま眠ってないままこれを書いてる。今日は早朝のバスでポルトガル中部にあるトマールという街に向かう。またいろんな出会いがあると思う。めっちゃ楽しみ!!!
