2019年08月31日

22年前のキューバ・その3。

一昨日(22年前のキューバ・その1。)。と昨日(22年前のキューバ・その2。)の続き。

一昨日書いたオスカル・バルデスが当時組んでいたバンドをバックステージから観る機会を得た。当時のキューバのサルサ系バンドはリズム隊、ホーンセクションを従えボーカルもコーラスを入れて少なくて3人、キーボードは2人はだいたいいるしなかなか大所帯。そしてコーラス担当がラップを途中で挟むスタイルも当時よくやっていた。私がバックステージからオスカル・バルデスのバンドを観た時に釘付けになったのはホーンセクションだった。キューバの首都ハバナだけでトランペット奏者が3000人いると噂されていて各バンドでしのぎをけずって登りつめるのはかなり大変なはずで、当然みんなテクニックがすごい。22年前、目の前で展開してた音像を今でもちゃんと思い出せる。隙がないテクニックの応酬なのに、ボーカルがお客と掛け合いをしながら次の展開を探りつつ、その場で曲の流れを変えていく。そしてお客を踊らせ楽しませる。とんでもないものを体験してると感じた。どんな展開がその先に待っているのかわからない状態で1つの曲の中で使えるフレーズがいくつも用意されしかも全て楽譜化されていた。その楽譜に番号かアルファベットが書かれていてフロントマンのサインによってどの番号のフレーズを何小節後に繰り出すのかを瞬時に決めているんだなぁと推測できた。

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posted by ハシケン at 20:07| Comment(0) | 日々のおもひ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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