浮遊してるよな抜けた音色。なんと楽な呼吸かしら、と。
聴いている側も自然と楽に呼吸できる。
カバーが6曲。しかしサマータイム以外、原曲を知らんの。
ライナーノーツを見ずに聴いてしまったのもあるが、
全て彼の言葉で丸く変換される。
こないに高らかに歌えたら気持ち良かろ、と
民謡までに及ぶ豊かな発声法。
今回は突き抜ける歌声ではなく、力強さも体温内。
声と同じよな波形の楽器を伴い、波が来たり、遠くに
人がいってしまったりする。
内緒話してるよなテンポで最後まで聴いてもた。
次にハシケンにお逢いしたらば、なぜか、
んぽぽ、と頬を赤てしまうかもしれん。
伊藤せい子(ミュージシャン、大阪『ムジカジャポニカ』オーナー)