音楽を担当することになりました。
私は基本的に歌詞がつくことを前提に
曲を書き、歌を歌ういわゆる
シンガーソングライターですが、
たいへんうれしいことに、
各方面から素晴らしい評価を得ている
監督さんの作品の音楽を担当させていただいています。
1992年に、ユニット「うの花」として
矢口史靖監督のメジャー第1弾
「裸足のピクニック」。
一昨年2011年公開になった河瀬直美監督の
「朱花(はねづ)の月」。
昨年公開の若松孝二監督の遺作となった
「千年の愉楽」を奄美大島のシマ唄の唄者
中村瑞希ちゃんと共に。
そして、昨日10/1クランクインを
私が今住む奄美で迎えた河瀬直美監督の
新作「2つ目の窓」。
一昨日は、クランクイン前の
撮影の安全、成功を祈る
祈願祭が執り行われ
河瀬監督を始め、 杉本哲太さん、
松田美由紀さん、渡辺真起子さん、
常田富士男さん、榊英雄さんたち俳優さん、
たくさんのスタッフさん50名ほど集結。
私も参加した。
奄美のユタ神さまによって
行われる祈願祭。
樹齢数百年のガジュマルの大木、海、空、風。
そして降り注ぐまぶしい太陽の光。
粛々と行われていく祈願祭の後半
監督からの依頼で「美しい島(くに)」を
監督や俳優のみなさん、スタッフのみなさんを背に、
ユタ神さまの祭壇に向かい歌った。
今まで経験したことのない初めての出来事。
ただただギターを弾き、歌った。
心地よい緊張感を楽しみながら
自分の声が、土地に解き放たれていく様を
強く感じた。
祈願祭の後、ガジュマルの大木の前で
皆さんと記念撮影。

(南海日日新聞に掲載されました)
そしてマスコミのみなさんに囲まれて
監督が製作発表を行った。

今月いっぱい奄美を中心に
撮影が行われる予定。
撮影現場をできるだけ訪れて
音楽の着想を得ようと思う。
私は奄美の歌「ワイド節」を歌うことで2000年に
初めて奄美にライブで呼ばれ、
奈良出身在住だが奄美の血を引く河瀬監督と
2009年の皆既日食イベントで初めて奄美で
会うことができた(この時は実際には
会えず、監督は客席で私の歌を初めて聴いた)。
そして、シリーズで関わらせて
いただくことになる「美しき日本・奈良県」で監督が
映像と語り、私が音楽で初コラボ。
そこから「朱花(はねづ)の月」の
音楽を担当。
機会あるごとに
監督には私のライブに
足を運んでいただき
たくさん交流してきた。
いろいろな縁が重なり、
再び映画の音楽を担当させて
いただくことになった。
感謝。
真摯に、そして
楽しんで臨もうと思う。
脚本から浮かび上がってくる匂いや絵が
実際にどんな映像になっていくのか
ほんとうに楽しみ。

私の人生にとって、大きな節目になる予感が
している。
公開は来年初夏予定。
お楽しみに!
河瀬直美HP
http://www.kawasenaomi.com/ja/
映画「2つ目の窓」ブログ
http://futatsume.amamin.jp