
まだ上京したてのころ
友人宅のトイレに入ると本が数冊置いてあり
「トイレに本なんか置いてカッコつけて!
トイレに本とか新聞なんか持ち込むなよ。」などと
固いことを思ったりしたことがあったが
今では考えがかなり柔らかくなり
数冊トイレに私も文庫本を置いている。
トイレの話だけに固いとか
柔らかいとか・・。お食事中の方
いたらごめんあそばせ〜。
うちのトイレに「常備」されてる数冊のうちの1冊は
『サラダ記念日』(by俵万智)。
これは読み返す度に、うなることが多い。
トイレだけにうなる、なんて
これまたお食事中の方いたら、
ごめんあそばせ〜。
その時の気分で適当なページを開き
何首か読む。
途中からでも読めるってとこが
短歌の本はいい。
1つの歌の中で色んな物語を喚起させる。
素晴らしい。
「そうそう、その気持わかる!」と
心のモヤモヤが晴れてスッキリする。
トイレだけにスッキリ、なんて・・・。
20年前の本だが、共感できる歌が多い。
人の気持ちの<ゆらぎ方>は、あんまり変わって
ないなぁ。
でも、さすが恋愛のツールとして
「メール」は出てこない。
相手に気持ちを伝えるための手段は手紙か
電話だ。ここはやはり時代を感じる。
私が中学生だったころを考えてみると
好きな女の子のうちに電話かけるときに
相手の親がまず「はい、○○です」なんて
出るから緊張したし妙なスリルがあったけど
今の子供たちは、多分感覚が違うんだろう。
トイレってあまり長居する場所だとは
思わないが、独特の寛ぎ感があり、
妙に落ち着けて本を読める時がある。
ときどきなんで今トイレにいるんだっけ?って
本当の用事を忘れるときがある。
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ホント携帯がなかった頃は女の子のうちに電話して親が出ると緊張しましたね。
ミュージシャン歴が長くなるとデビューから歌詞を聴いて行くと歌と時代の年表が作れるかもしれませんね。
時代と作品を並べて振り替えれるなんてミュージシャンって素敵ですね。
サラダ。。気になります。本屋さんに行ってみよ〜o(^-^)o
自分の好きな短歌の本を
パラパラとしてしまいました。
ほんと、どっからでも読み始められて
いい。
毎日のようにメールは来るけれど
あなた以外の人からである
(by枡野浩一)
ゆらゆら。ゆらぎます。
この先もまだまだゆらぐのだろうな。
世界中の本や音楽を買い占めて
なんとか夜を乗り切らなくちゃ
(by加藤千恵)
シェフとシェフの音楽よ、
これからもよろしくお願いいたします。