
2019年01月25日
寛容さ、と言ったら勝手すぎるかもだけど。
うちの実家は2階建てで旧道と言われてる道路に面してる。それほど密集してるわけではないが周りは住宅地でその中にうちの和菓子屋、そして1軒挟んで酒屋さんがあった。最近のブログにも書いたが(「思い込みがまだ足んねえな。」)、中2の時にビートルズを初めて聴いてほんとの意味で音楽に目覚め、ビートルズをカバーしたりオリジナルを作り始めて下手ながらギターをかき鳴らし歌い出した。そして同級生とバンドを組み和菓子屋の2階でバンド練習をするようになった。小5の時からドラムを叩き始めてドラムを叩かせてもらってた家から(この話はまた別の機会に)中古ドラムを譲り受け、小中一緒の幼馴染みが叩いたことがないのにドラムに興味を持ち始め一緒に音を出し始めた。私が中3の時には姉は東京の専門学校に行っていたので実家にほとんどおらず、姉の部屋がバンド練習場になった。一応窓と雨戸も閉めてドカスカの毎日。その当時はそれが楽しくて全く気づかなかったが、デビューしてから地元でライヴをやった時に、実家の隣に住むおばちゃんから「けんちゃんが中学校の時、毎日のようにドカスカやっててほんとうるさかったよ(笑)。でも音楽が好きでずっとやってこれてデビューもできてよかったね〜」と言われた。考えてみたら周りは住宅地。他の家の人も同じように当時「うるさい!」ってきっと思ってただろう。うちの親も近所の人たちに苦情を言われてたのかもしれないが、バンド練習をやってることで親に叱られたことは一度もない。「けんいちは好きなことを始めたらしょうがないなぁ」とあきらめてたのかもなぁ。良くも悪くも放っておいてくれた寛容さを私は知らず知らず享受していたんだと思う。感謝しかない。

今よりも昔の方の方がいろんな意味で寛容だったのかもしれませんねー。