2019年02月28日

たんじょうび51祭を振り返る。

2/21に奄美に我那覇美奈ちゃんが戻ってきて2人でリハ。そして翌日22日にリクオさんが来島して3人でリハ。この時点ですでにめっちゃ楽しく濃い夢のような時間だった。リハ後の「前打ち上げ」で美奈ちゃんからたくさんのハシケン曲に対する愛情を語ってもらいリクオさんとは昨年3月から4月に一緒に13会場回った時の話や初めて会った頃の話などたくさんした。考えてみたら美奈ちゃんもリクオさんも出会ってから約20年になる。

全く同じ出演者3人で「ハシケンたんじょうび51祭」を2日間、しかも会場と内容を変えて行うことを決めた時はテンションがかなり上がった。でも日にちを追うごとに「2日やるのは無謀かも・・、お客さんも集まらないんじゃないか・・」と考えも出てきて実は悩んだ時期があった。年が明けてあっと言う間に2月になりいよいよ近づいてきたあたりから内容が決まってきた。自分の51歳の誕生日のイベントだけど、美奈ちゃんとリクオさんにも楽しんでもらいたいし、もちろん来てくれるお客さんに楽しんでもらいたいので今考えられることを全部注ぎ込もうと思った。

2/23のASIVIでの第1夜は、まずは私が三線を持ってステージに上った。私の心配をよそにたくさんのお客さんが集まってくれていて満席。大拍手で迎えてもらった。奄美のシマ唄で歌われる歌詞「今日の(きゆぬ)誇(ほこら)らしゃや・いつ(いつぃ)よりも勝(まさ)り・いつも(いつぃむ)今日の(きゆぬ)ぐぅとに・あらちたぼれ」(意訳:今日は今までに経験したことのない何て素晴らしい日。いつも今日みたいにあって欲しい。)を歌い初めにして沖縄民謡の「唐船ドーイ」に繋げた。そしてそのまま奄美シマ唄の「一切朝花」。そして津軽三味線のようなアドリヴのフレーズを続けてしめた。そして最近やってなかった三線での「ワイド節」から「月光の道」。ここまで三線を連続で歌うのは今までなかった。そのあとSNSで募集していた「ハッピー」や「誕生日」「バースデー」などがタイトルに入ってる曲の中から、くるりの「BIRTHDAY」を歌った。原曲とはかなり変えてバラードで。そしてまだタイトルのない新曲披露。続けて「凛」「風の轍」。ここまで今までのライヴでやったことがないセットリストだった。「お祭り」だからね。そして美奈ちゃんを呼び込んで私が作詞作曲して提供した「波の音」「青空」を2人で。「青空」は私の曲ではないけど三線で参加。そこからは美奈ちゃんのソロに渡した。美奈ちゃんとはつき合いが長いとは言え奄美でここまで一緒に演奏したりステージの乗るのは初めて。新鮮だったなぁ。

休憩をはさんでリクオさんソロで第2部スタート。さすが盛り上げる。私が呼び込まれリクオさんと初めて会った頃の話をした(このブログにも少し出てくる話)。リクオさんは私にとって恩人だという話もした。それは私が車を1人で運転しながら全国ツアーをやっていた時、リクオさんのアルバム「ヘブンズブルー」をよく聴いていて励まされて助けられた経験があるからだ。2人で「美しい島(くに)」。演奏が終わった時に客席からため息がもれた後、ゆっくりじわりと大きな拍手が起こった。ステージ上と客席が同じ空気を体感できた瞬間だった。なかなかこの感覚を感じることはできない。めっちゃうれしかった。その後は「風をくらえ」「てっぺん」と続けて美奈ちゃんを呼び込んでリクオさんの「HAPPY DAY」と私の「たんじょうび」そしてラストに私はステージ後方に行き、美奈ちゃんの「二十歳のうわごと」リクオさんの「光」の2曲ドラムを叩いて(光はコーラスも)本編をしめた。

アンコールは、美奈ちゃんの「月の雫」を美奈ちゃんとリクオさんで。美しかった。私が呼び込まれリクオさんの「永遠のロックンロール」を3人で。盛り上がったね!ラストはリクオさんと私で「ソウル」。ケーキも用意していただき「ぴちゃぴちゃ」で終了。全てが至福の時間だった。

翌日2/24は16時過ぎに会場のマヤスコ入り。まずはドラムのチューニングから(笑)。前日と変更がある曲をサウンドチェックしながら3人で試した。「ハシケンたんじょうび51祭」第2夜、51歳最初の曲は「くっついてたい」。前夜のライヴが楽しかったからということで急きょ再び来てくれた人たちも含め満員だった。前日とは1曲も被らないソロライヴにした。美奈ちゃんを呼びんこんでソロでやってもらう。美奈ちゃんの実家はマヤスコから歩いていける距離らしいがマヤスコでライヴをやるのは今回が初。かつてはジャズメインのバーでどこか「大人のお店」というイメージだったマヤスコにはなかなか入りづらい感じがあったらしい。美奈ちゃんパートの終盤で私が呼び込まれ、私が歌詞を提供した「ほしつぼみ」にエレキギターで参加した。この曲にエレキで加わるのは初めて。優しく切ないイメージの曲調だからエレキだと場を壊すかなぁと最初思ったけど、歌の内に秘める「熱」みたいものをエレキの歪んだ音が後押しできたように思う。第1部ラストは、SNSで応募してリクエストもらった曲の中から美奈ちゃんがご本人のツアーでコーラスを参加したことがあるという井上陽水さんの「HAPPY BIRTHDAY」。めっちゃ盛り上がったね!!美奈ちゃん、さすが!

第2夜も休憩をはさんでリクオさんソロで第2部スタート。前夜とは曲が代わり「アイノウタ」も。お客さんと距離がすっかりなくなり心地よい空間をリクオさんが作り出していた。私が呼び込まれ昨夜と同じように「美しい島(くに)」からは曲順を少し前夜とは変えたけどほぼ同じセットリスト。でも会場と客層が変わると全く別物になった。本当に一期一会。同じ曲を演奏しても同じようには絶対ならない。だからこそどのライヴも見逃して欲しくない。前夜に続きマヤスコでもケーキを用意していただきリクオさんにハッピーバースデーをピアノ演奏してもらった。アシビもマヤスコも今書きながら記憶を辿っているけど、楽しすぎて全く思い出せない場面がたくさんある。あらためてリクオさん、美奈ちゃん、ご来場いただいたたくさんのみなさん、アシビとマヤスコのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!!!

「ハシケンたんじょうび51祭」を終えまだ余韻がかなり続いている。そして、この51祭が1つの良い区切りになったと強く感じている。今日で2月は終わりまた次の次元へ。3月からまた再スタート。ハシケントリオやソロライヴもある。楽しむ!楽しみ!

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posted by ハシケン at 18:05| Comment(1) | 日々のおもひ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「美しい島」を聴き初めて何年になるだろう?確か現総理が同読みの「美しい国」を出版し、ハシケンが、この曲の前振りに何度もこのネタを使っていた第一次安倍政権だったはず。聴く度に涙腺が弛むのは変わらずだが、聴衆の反応に多少違いが…最初の頃は少し長目のアウトロ手前の「うたを引きつれて♪」の曲中でほぼ必ず拍手が起きてたけど、最近はアウトロが終わってからの拍手???
演者の演奏が変わったのか?聴衆の聴き方が変わったのかな?
個人的には、バンドメンバー紹介時によくある、パートソロでの拍手みたいに途中拍手の方が好きですが。
Posted by Joga at 2019年03月01日 19:30
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