2019年04月05日

ねころんで空、見てる。

1995年リリースの1stアルバム『Hasiken』の2曲目に収録した「ねころんで空、見てる」。この曲はデビュー前、元々オギ(荻原崇弘)とやっていたユニット「うの花」ですでに演奏していた。作曲はオギ(オギのことはこちらもどうぞ)。

「うの花」を始めてからオギがまだ歌詞のついてない曲を聴かせてくれた。それまで一度も聴いたこともない響きがする曲。中学、高校、そして東京に出てからもビートルズを中心に聴いてきた私は、世界のいろんな音楽を「ビートルズ」というフィルターを通して聴く癖がついていたように思う。特にアメリカのブルース、ジャマイカのスカ、インド音楽などは、すでにビートルズが60年代にそれらの音楽スタイルを取り入れた上で咀嚼してビートルズとしてのオリジナリティを加えていた。だから本当の「ブルース」「スカ」「インド音楽」を聴く前になんとなくの雰囲気を知っているつもりになっていた。そしてブルース、スカ、インド音楽以外の音楽の中でもビートルズ自体が影響を受けてきたアメリカの音楽「ロックンロール」やボブ・ディランなどビートルズと同世代の音楽もビートルズというフィルターを通して、ちゃんと聴いたことがないのに知ったつもりになっていた。

初めて「ねころんで空、見てる」の歌詞なしの原曲をオギが聴かせてくれた時、当時私が聴きだしていたジョニ・ミッチェルに通じるものがあるなぁと思いつつ聴いたことのない響きと構成を持った曲だと感じた。どういう経緯で私が歌詞を書くことになったかははっきり憶えていないけど、その曲のメロディや構成が私にとってすごく斬新でトライしてみたくなったのだと思う。

Bメロに出てくる「ランラリラリラリランラリ・・」というところはそのスキャットが面白いのでそのまま残した上で歌詞を載せていった。私は自分作曲の曲ほとんどがメロディ先行。同じ作り方をほとんどの曲でやるけど、何しろひたすらそのメロディを車に乗っていようが散歩してようがシャワーを浴びていようが口ずさむ。「ねころんで空、見てる。」の時もそうだった。ずっとずっと口ずさむことでメロディが自分のものになりある時ふと歌詞の断片がメロディと言葉のイントネーションが見事に合致して自分が納得するメロディとして奏でられる瞬間が訪れる。そこから全体の歌詞に波及していく。

この曲のラストに出てくるタイトルにもなった「ねころんで空、見てる」という言葉がはまった時はとってもうれしかった。

「うの花」でライヴで演奏する時は私とオギは2人ともアコギだった。ツインボーカル・ツインギター。ギターに関して言えば、オギは元々弾いていたコード感やフレーズで私はそこにハモったり別の流れを作るフレーズで合わせていた。

1stアルバム『Hasiken』に収録する際「うの花」で演奏していた時と構成を変えた。変わってるというか、加わっている。歌が始まる前のイントロの部分を長めにしてフェイドインする形をとった。実はこのイントロ部分のスネアドラムをブラシで叩いているのは私。その時のドラマーの平嶋さんに「スネアをブラシで叩く感じでやってもらえないか」と頼んでみたらイメージがはっきりあるなら自分でやってみたら良いよー!と言ってもらえたので自分で叩かせてもらった。

途中のストリングスアレンジはベースの今福さんが担当していてバイオリン2つ、ビオラ、チェロ分の4人分の楽譜も書いてくれた。この曲のためだけに弦楽四重奏の皆さんがスタジオにきてくれた時はかなりテンションが上がった。曲を聴くとレコーディングした時のことが鮮やかによみがえる。

最近歌っていないから5月からのライヴで歌っていきたいなぁ。

1stアルバム『Hasiken』


hasiken.jpg
posted by ハシケン at 14:46| Comment(0) | 曲について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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