ロンドンでした。
ハシケンさんが声を発した瞬間、
閉ざされた地下のライブハウスに
氣持ちのいい風が吹いたのを感じました。
あれは僕が日本人だから感じたのではなく、
ハシケンさんの歌声が呼び込んだ、あの場に
居たみんなが感じた風でした。
今回の新譜にも風を感じました。
空間も時代も違うどこか異国の、
それでいて懐かしい風。
「行ったことがないのに懐かしいというのは、
相反しててちょうど『苦い砂糖』みたいだな。
文化も国境も時代さえ超えちゃうって、
普遍性の証だよな。普遍の歌声、、、」
なんて、アルバムを聴きながらぼんやりと
考えたのもつかの間、またすぐに心地よい風の中に
身をゆだねていました。
ケッチ(元が〜まるちょば)