奄美大島の笠利町を中心に撮影を行ってきた
河瀬直美監督の最新作『2つ目の窓』が
10/30にクランクアップし、その夜、用安(ようあん)公民館で
行われた打ち上げに参加してきました。
実際に撮影に参加した地元の方々と共に
監督以下、俳優、スタッフ合わせて100人くらいは、
いたと思います。
皆さんの顔を見て、とても充実した撮影だったことを
実感できました。
監督がスタッフの皆さん1人1人に
手書きの手紙を渡しながらねぎらいの言葉をかける場面もあり
とてもあたたかい気持ちになりました。
そして、この方たちの協力なしでは成り立たなかったと思われる
地元の人たちの笑顔。
クランクアップの約1週間前、私はほとんどの時間を
ピアノの前で過ごし、映画のための音楽を作曲していました。
一度監督に聴いてもらった方が良いと判断できるまでの
形になったので、録音したものを渡すのではなく
実際に聴いてもらうことにして、
10/28今回の映画の中でいくつかのシーンを撮影した
大島北高校の撮影現場へ。
いくつかのシーンに立ち会い、その後小学校に
移動してアップライトピアノがある音楽室へ。
監督始め、録音部のスタッフ等10名強の皆さんの前で
テーマになりえる曲を初披露。
通常のライヴでは、私はほとんど緊張というものはしませんが
この時は、ほんとうに久しぶりにめちゃくちゃ緊張しました。
聴いてもらったあと、この曲を基本にして
仕上げていっていいです。と監督から言ってもらったので
ほっと一安心。
その後、いつも河瀬組が食事をしたり
打ち合わせをしている上記の用安公民館に行き
皆さんと一緒にご飯を食べ、さっき聴いてもらった
スタッフの皆さんから様々な感想を言ってもらいました。
今まで関わってきた映画ではこのように
撮影がまだ全部終わってない状態で曲を作り、
生で監督やスタッフの皆さんに聴いてもらい、
感想を言ってもらうということはなかったので、と
ても新鮮な体験でした。
感想を言ってもらっている途中でまた新たな
イメージが広がり、こんな音を出したいなぁと
発想が降り注いでくることも体験しました。
実際に映像がつなぎ合わされ1つの作品になっていく過程でまた、
そこに寄り添う音楽も形を変えていくはずなので
これからがまた新たなスタートです。
今回何日間かかけて作った曲が、結果的に映画が出来上がったときに、
跡形がなかったとしてもそれはそれ。
映画が完成した時に、ほんとうにぴったりくる、この音楽しかない!と
言い切れる音楽が映像と合わさっていれば、それがすべて。
全体からみたら、ほんの数パーセントでしたが
撮影現場に立ち合い、世界に通用する作品を作るために
妥協を許さない皆さんの姿勢から、たくさんの刺激をいただきました。
打ち上げで、数々の映画を撮影してきた
今年73歳でバリバリ現役の撮影監督、山崎裕さんから
「あとは託しましたよ。」と言われ、気持ちが
キュっと引き締まりました。
ここからが、また楽しみです。

今回の河瀬組で特に仲良くしていただいた美術部のお2人と。
さて、
今月中旬から各地に行きます!
11/12(火) 石垣 すけあくろ ゲスト:今村光男(ベース)
11/13(水) 石垣 トラベラーズカフェ朔(さく)
11/16(土) 沖縄浦添 groove ゲスト:上地gacha 一也(ベース)
11/17 (日)沖縄那覇 Barドラミンゴ ゲスト:さとうこうすけ(ドラム)、
Zina(ダンス)、近藤康平(ライブペインティング)
11/21(木) 奄美名瀬 ASIVI
11/22(金) 奄美龍郷 La Fonte
11/23(土) 奄美古仁屋 JUICE
11/30(土) 大阪 CHOVE CHUVA
12/1 (日)名古屋 モノコト
12/2 (月)岐阜関市 工房Mitsu
12/3 (火)浜松 エスケリータ68 ゲスト:江藤有希(ヴァイオリン)
12/4 (水)京都 さらさ花遊小路 共演:Tabula Rasa【功刀丈弘(フィドル)、
福江元太(ギター)、田中良太(パーカッション)】
12/6 (金)奈良 ビバリーヒルズ 太田惠資(バイオリン)とデュオ
12/7 (土)岡山 蔭凉寺 ハシケンmeets伊藤大地 ゲスト:太田惠資(バイオリン)
12/8 (日)福山 ポレポレ 太田惠資(バイオリン)とデュオ
12/13(金) 広島 OTIS!
12/15 (日)福岡 アフター・ザ・レイン
12/17 (火)鹿児島 Live HEAVEN 共演:コトコカ
12/22(日) 奄美龍郷 りゅうゆう館
映画『千年の愉楽』上映会+ミニライヴ+トークショー
出演:井浦新、中村瑞希&ハシケン
12/9〜12の間にも今後ライヴが入る予定です。
詳しくは、公式HPのライヴページへ!ぜひ。
http://www.hasiken.com/live/